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tokyo feature : March 30, 2019 @ 19:43

トーキョーシティポップス Vol.74──Graduation from Era



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2019年3月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「この時代からの卒業」です。


2019年4月1日にあたらしい元号が発表され、ついに「平成」も終わるコトに。

また、ひとつの時代が終わりますなー。


しかし、「平成」とはナンだったのでしょうかね。

この約30年間を振り返って、思い出すのは、事件と災害と社会問題、、、ですかねー。

もちろん、たのしい思い出もアル、、、ハズなんですけれどねー、
ワタクシも歳をとったのか(笑)。


そんな社会情勢とは別に、気がつくと季節は春まっさかり!

トーキョーはサクラも満開であります。


そんなワケで、今回は、春を感じつつ、時代のいろんなものからの卒業というコトで、アナタの卒業BGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






March 『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.74 -Graduation from Era-』






01. 「TIGHTEN UP(JAPANESE GENTLEMEN STAND UP PLEASE)」Yellow Magic Orchestra
『増殖』



説明不要の大名曲ですな。
オリジナルは、テキサスのバンド”アーチー・ベル&ザ・ドレルズ”による1967年の曲。
細野さんの流れるようなベースがホントにいいんですよねー。
MC、、というかヴォーカル?には、
当時、人気絶頂だったラジオギャグ番組『スネークマンショー』の
“小林克也”と”伊武雅刀”が参加。
ちなみに、この曲はアメリカの伝説のダンス番組『ソウルトレイン』でも演奏し、
大好評の大盛り上がり。
その模様は、YOU TUBEなどでも見られるので、
かならずチェックしておくように!



02. 「ギャラクティックにさせて」一十三十一
『CITYDIVE』


春は、やはりギャラクティックに行きたいものですなー、、、
というコトで、”ヒトミトイ”ちゃんのコチラを。
夜はまだ肌寒いですが、都会の夜桜が似合う曲というコトで。



03. 「Mudd Echo」WONDER HEADZ
『Wonder Wanderer』


“Nabowa”のリズム隊による生音コズミックディスコ デュオ”WONDER HEADZ”。
インストなのですが、とにかくグルーヴがヤバすぎ。
80年代のフュージョン的な感じもあり、
アーバンな感じがたまりませんな。



04. 「Space Brothers feat. 田我流, Bobby Bellwood」MAHBIE
『Space Brothers』


からの、岩手出身で山梨を拠点に活動するビートメーカー”MAHBIE”のアルバムから。
“デニス・ウィリアムス”の「Free」ネタに、骨太なビートトラック。
そして、”田我流”の流れるようなラップと、”Bobby Bellwood”のヴォーカル。
このバランスの良さが、
“MAHBIE”のドスコイ感をオシャレサウンドに変えているのではないかと(笑)。。。
とにかく、MVがブっ飛びすぎていて、オモシロすぎなので、ソチラもチェックせよ!



05. 「Lost in Translation」Nenashi
『Lost in Translation』


国籍不明、正体不明、ナゾのアーティスト”Nenashi(ネナシ)”。
彼のデビューシングルを。
80’s P-FUNKっぽい感じもするのだけれど、
2000年代初期のマッタリR&B感もあるLo-Fiなメロウなビート。
ボコーダーヴォイスからの、
甘〜いハイトーンヴォイスの英語詞ヴォーカル。
ホント、ドコの国のヒトだかわからない感じが、
まさに”Lost in translation”ですよ。



06. 「風をあつめて」Micabox & Ayako Takato
『細野晴臣 STRANGE SONG BOOK -Tribute To Haruomi Hosono 2』


2008年にリリースされた”細野晴臣”トリビュートアルバムから、
“はっぴいえんど”の大名曲のカヴァーを。
シンガーの”高遠彩子”と、
神楽、伝承音楽研究家である”MICABOX”こと”三上敏視”。
バックトラックが神楽感というか、
オリエンタル感があって、
春のお祭り的なものを感じるというか。
季節感を感じるサウンドと、
“高遠彩子”の透きとおったヴォーカルがとても気持ちいいのです。
花見の時に聴きたい。



07. 「Suichutoshi」Yogee New Waves
『BLUEHARLEM』


“角舘健悟”ひきいるシティでポップなバンド”Yogee New Waves”の新作から。
カレらにしてはめずらしい、
“MUTE BEAT”感あふれるダブなトラック。
この春の不安定な季節に、
意外と気持ちよく聴けるグッドなダビーチューン。



08. 「Palm Tree」YOUR SONG IS GOOD
『Extended』


“ユアソン”の裏打ちビートが、
かなり気持ちいい本曲。
夕暮れの砂浜、
サワサワゆれるヤシの木。
陽気な春を感じる、グッドヴァイヴスなのです。



09. 「昭和生まれ平成育ちの君へ」miya takehiro
『アウトドア日和』


シンガーソングライター”miya takehiro”。
カレの2018年にリリースしたアルバムから。
もともと”Natural Records”というバンドにいて、
ココでも以前、「帰郷」という曲を紹介しておりますな。
そんなカレのソロ作品。
カレにしてはめずらしい、
ラップ感あふれるヒップでホップなサウンドが陽気だけど、
けっこう昭和生まれの人間としては、
なんとなく覚えのある歌詞が共感できちゃう。
2019年4月1日に新元号が発表され、
ついに「平成」も終わってしまうというコトで。



10. 「言うほど悪くはないさ」保利太一
『ゆとり』


平成のゆとりシンガーソングライター”保利太一”くん。
まあ、元号が変わるコトに対してとくに悲観的もなく、肯定的でもなく、
変わったところで言うホド悪くもないんじゃね?という、
楽観的、かつ希望的観測にあふれた意味での選曲です(笑)。



11. 「私たちは恋をする」microstar
『She Got The Blues』


春は、やはり”恋の季節”ですよ。
“岡崎京子”も言ってます。
“命短し、恋せよ乙女!”ってね。



12. 「恋はパラディソ」Magic, Drums & Love
『恋はパラディソ(EP)』


そんなワケで、恋つながりのこの曲を。
ヴォーカルの住所不定無職”ユリナ”のファルセットが、
イイんですよねー。
5月にアルバムもリリースされる予定とかで、
今年ちょっとたのしみなバンドのひとつ。



13. 「Shangri-La」電気グルーヴ
『A』


からの、”パラディソ(天国?理想郷?)”つながりといえば、
やはりカレらのこの曲では?
ちなみに、この”シャングリラ”とは、
イギリスの作家”ジェームズ・ヒルトン”の小説『失われた地平線』に登場する
“理想郷(ユートピア)”の名称のコト。
元ネタは、”シルヴェッティ”の「スプリング・レイン」です。
まさに、春の雨ですな。
某件に関しては、いろいろな意見があると思いますが、
個人的には作品に罪はナイとおもってますし、
ココで紹介しなければ、
下の世代にこの曲が知られる機会がなくなってしまうコトの方が、
文化的には重大な損失だと考えています。
まあ、まちがいなく平成を代表する曲のひとつである、
というコトもあっての選曲。



14. 「あおげば尊し」Schroeder-Heads
『PIANO a la carte feat. Schroeder-Heads』


キーボディストの”渡辺シュンスケ”率いる
オルタナ・ピアノ・トリオ”Schroeder-Heads”。
カレらが、2011年にリリースしたミニアルバムから。
もう説明不要!ニッポンの卒業ソングの代表曲ですな。
プチプチ言ってるノイズがとても気持ちよかったりします。

この時代からの卒業もあと少し。。。




※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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