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tokyo feature : April 26, 2019 @ 18:33

トーキョーシティポップス Vol.75──Life of Lupin the Third



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2019年4月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「ルパン三世という人生」です。


2019年4月11日にマンガ『ルパン三世』の生みの親である”モンキー・パンチ”先生がお亡くなりになりました。

個人的には、『ルパン三世』という世界に出てくる個性的すぎるキャラクターたち、”ルパン三世”、”次元大助”、”石川五ェ門”はじめ、”峰不二子”、”とっつあん”こと”銭形幸一”警部には本当に影響を受けましたし、もちろん”大野雄二”氏によるジャジーなサントラの音楽性だったり、、、ワタクシの人生を左右した(ドチラかというと右往左往させた??)マンガのひとつである!と言っても過言ではありません。


と、いうコトで、今回は勝手にトリビュート『ルパン三世』でございます。

ただ、全曲『ルパン三世』のサントラだとなんだかなーとおもいまして、ドチラかというと『ルパン三世』の生活をイメージした選曲をしてみた次第。

もちろん、サントラからもワタクシがスキでならない曲を数曲おりまぜております。



そんなワケで、今回はちょっと異色なテーマではありますが、『ルパン三世』の人生を感じつつ、アナタの『ルパン三世』なBGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






April 『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.75 -Life of Lupin the Third-』






01. 「ルパン三世’80」大野雄二とユー&エクスプロージョン・バンド
『LUPIN III ‘80』



個人的に「ルパン三世のテーマ」のなかでいちばんスキなのは、
この「ルパン三世’80」です。
このビッグバンドジャズ感がたまらないんですよねー、ホント。
このバージョンは、映画『ルパン三世 カリオストロの城』の
カリオストロ公国内に入国してすぐのカーチェイス シーンでも使用されていて、
曲の途中で向かい側からバスが来るシーンでのドラムブレイク!
からの、サビへの編集という、
映像と音楽のリンク具合に身ぶるいしたものです。
1978年の作品だけど、’80なのね。
とにかく、フルバンドのゴージャス感タップリなサウンドが、
マジでスバラしすぎ!



02. 「ねてもさめても」矢舟テツロー
『ロマンチスト宣言』


モテ声ジャズメンの”矢舟テツロー”くんの作品から。
寝ても覚めてもかんえるのは、、、
お宝のコト!ってね。
むしろ、カレにとっては、
人生にとってオモシロいコトなのかも。



03. 「傷とともに踊る」坂本慎太郎
『幻とのつきあい方』


いろんな傷を背負いつつも、
オモシロオカシく生き(踊り)つづけるって姿。
コレ、みんなドロボーの仕事です!



04. 「Une chanson pour les grands 大人の唄」菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール
『戦前と戦後』


コチラもオトナの傷の歌ですね。
“キョンキョン”こと”小泉今日子”に提供した曲を、
菊地さん、自らヴォーカルでカヴァー。
菊地さんって、ルパンっぽいかもw。
シャンゼリゼ通り感あふれる、
オファンセーなオイニーたっぷりなサウンドが、
ルパンのルーツ、おファンスゥな感じです。



05. 「I Miss You (Yes, I Do)」    ユー&エクスプロージョン・バンド
『Original Soundtrack From Lupin III』


ヴォーカルに”サンディ・A・ホーン”をフィーチャーした、
アーバンAORサウンドな本曲。
“峰不二子”がハーレーなみのデッカイバイクに乗って、
オレンジ&ピンクな海岸線を髪をなびかせながら走っている姿が目に浮かびます。
“ルパン三世”のサントラって、
目をつむると色が浮かぶのがスゴいですよねー。
コチラも1978年の作品。



06. 「PARK ON MARS」NABOWA
『DUSK』


バンド設立15周年をむかえた”NABOWA”。
カレらの新作アルバム『DUSK』から、
ラテンジャズ感あふれるこの曲を。
ヴィブラフォンとスキャットが、
なんともルパンな感じなんです。



07. 「恋のクンビア」弘田三枝子
『エッセンシャル・ベスト』


ルパンのサントラで、シバシバ感じるのは、
クンビア的な土着サウンドというか、
アフロジャズな感じ。
コチラは、クンビアというか、ラテン歌謡ですけれど、
なんかシャウトの感じとか、
「Afro Rock Theme」な雰囲気を感じます。



08. 「灰色の右」加藤千晶とガッタントンリズム
『嘘つきと音楽のはじまりに』


ルパンの日常に出てきそうな、
街の風景を感じます。
この楽団的ビックバンドジャズな感じ、
ホントいいんですよねー。
ルパンを待っていても、
だいたい待ちぼうけってコトでw。



09. 「桜富士山」奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
『桜富士山』


じつは意外と出てくる富士山と桜のシーン。
五ェ門がいるからなのかもしれませんが。
奇妙くんのこの雰囲気のある感じも、
ルパンっぽいというか、
そんなワケでこの曲を選曲。



10. 「Don’t You Worry ‘Bout A Thing」CAT BOYS feat. asuka ando
『Don’t You Worry ‘Bout A Thing』


ジャズ&ファンク系3ピースバンドの”CAT BOYS”。
“asuka ando”をフィーチャーした日本語カヴァー系第2弾!
今回は、”スティーヴィー・ワンダー”の大名曲を、
日本語で。
ピコピコ感といい、歌詞の内容といい、
ま、「気にすんなよ!」って感じが、
やはりルパン感です。




11. 「あいつによろしく」在日ファンクとサイトウ“JxJx”ジュン
『あいつによろしく』


ファンクな小ちゃいオジさんの”ハマケン”こと”浜野謙太”。
カレが率いる”在日ファンク”と、
昨年、結成20周年をむかえた”ユアソン”のフロントマン”サイトウ“JxJx”ジュン”。
ムダにファンクなふたりによる、
スペシャの人気番組から生まれたデュエット曲。
JB直系のムダに極太ファンクサウンドが、
ホントにたまらないんです。
ムダなシャウトとか、
ムダな動きとか、
このファンク感って、やっぱりルパン感?かなーとw。
“モンキー・パンチ”先生によろしく!ってコトで。



12. 「What A Wonderful World」東京スカパラダイスオーケストラ
『GRAND PRIX』


“サッチモ”こと”ルイ・アームストロング”のスタンダードナムバ—を、
シンガーソングライターの”ミスティ・オールドランド”をフィーチャーして、
ナーント!ラヴァーズアレンジでカヴァー!!
コレがホントに良すぎて涙ものなんです。
個人的には、
やはり『ルパン三世』のお陰でスバらしい世界を生きられているのかなーと、
そんな思いで。



13. 「炎の宝物」BOBBY
『ルパン三世 カリオストロの城 オリジナル・サウンドトラック BGM集』


ラストは、やはりこの曲しかナイのでは?
ご存知の方もおおいと思いますが、
映画『カリオストロの城』のオープニング&エンディングで使用された、
1979年の作品。
アーバンメロウなトラックに、
ソウルフルなBOBBYのヴォーカル、
そして美しいコーラス。
すべてがパーフェクト!

“モンキー・パンチ”先生、スバらしい作品をありがとうございました!





※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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