Daily Life w/ Music : August 11, 2010 @ 17:12
FILE 025 Firo『Tender grain』
ディスクレビュー コーナー『日々是音楽』では、”トーキョー マガジン”が最新の音楽情報を独断と偏見で、自信を持っておススメするいちまいを紹介していきます。
FILE 025 Firo『Tender grain』
温泉街とのコラボイベントや田植えとのセッション、京都のお寺でのライブなど、電子音楽と地域とのさまざまなセッションを積極的に繰り広げるレーベル”涼音堂茶舗”から、音楽家・塚越寛之によるソロユニット”Firo(フィロ)”が、最新作『Tender grain』をリリース。
「電子音楽というとピコピコしているだけでしょ?」と思っているあなた。
すこし合っていますが、間違いです!
クラフトワークやイエローマジックオーケストラなどをはじめとし、最近ではDE DE MOUSEまで。
これらのサウンドは、インテリジェンスさやク—ルさ、都会感を感じさせ、いまや現代音楽の極致ともいえるモノとなっている。
とくに”Firo”のサウンドは、無機質で、チカラのぬけた感じがたまらなくいい。
風鈴の音が涼しさを感じさせる”チリリズム”というのがあるが、彼のサウンドにはそれと似た、どこか涼しげなものを感じる。
猛暑がつづくトーキョーの生活を、すこしだけ涼しくしてくれるまさに納涼サウンド。
納涼というコトバは、このアルバムのためにあるのかもしれない。
Firo
『Tender grain』
レーベル:涼音堂茶舗(DES037)
価格:¥2,300(税込)
発売日:2010年8月5日
□トラックリスト
01.Silver linning
02.Halcyon days
03.Sequence&chain
04.Nilonio
05.Seed time
06.Our Small room I
07.Phosphorescence
08.Our Small room II
09.Landscape with a barn
10.British coast
11.An old farmer’s tale
涼音堂茶舗
http://www.ryoondo-tea.jp/
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