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Editor's Eye : November 16, 2021 @ 20:57

ヴァイナルビジネスのゆくえを考察!──コレクターがヴァイナル化する時代へ



80年代ヒップホップの象徴的ユニット”Jungle Brothers(ジャングル・ブラザーズ)”と、おなじくオールドスクールヒップホップサウンドの金字塔プロデューサーチーム”Double Dee & Steinski(ダブル・ディー・アンド・ステインスキ)”のアルバムが、コレクターの手によってヴァイナル化された。


80年代にジャズとヒップホップの融合を果たし、さらに1989年にリリースされた「I’ll House You」ではハウスミュージックとヒップホップを融合させたヒップ・ハウスなる革新的なジャンルを確立し、その名を世界に知らしめた”Jungle Brothers”。

そして、1985年にレーベル「Tommy Boy(トミー・ボーイ)」からリリースした『Lesson1,2 & 3』が、”Cut Chemist(カット・ケミスト)”や”DJ Shadow(シャドウ)”などをはじめとするおおくのDJに影響をあたえ、2018年に突過公式『Lesson 4』をリリースし、一部の好事家をおどろかせたカット・アップ・キング、プロデューサーチーム”Double Dee & Steinski”。


そんな偉大なる2組のオールドスクーラーが、このたびLPをリリースする。

“Jungle Brothers”は、彼らが自身が主宰するレーベル「J Beez Records」よりデジタルリリースされたニューアルバム『Keep It Jungle』を全世界500枚プレスで、オンリーナンバリング入り。

“Double Dee & Steinski”も2020年にデジタルリリースしたシングル「The Craps Game EP」のアルバム『The Craps Game』を、全世界300枚プレスで、グリーン・ヴァイナル&ステッカーつき。


ちなみにコチラ、レーベルからではなく、LAのコレクターが自ら正規版としてヴァイナル化したという、レコードマニアにとってはかなり衝撃的なニュースだ。

しかも、ディストリビューターを通さずに、カスタマーに直接買って欲しいという本人の希望だそう。

アーティストがデジタルリリースした音源を、コレクターが自費でレコードプレスするという、レコード会社やレーベルの存在の意義が問われはじめるような時代の幕開けか!?

インターネット全盛の時代だからこそなせる業なのだろう。

しかし、現在のような音楽のデジタル化が普通となる以前から、今後のデジタルレーベル化に早くから目をつけ、デジタルレーベルを立ち上げていた”Jungle Brothers”だが、レーベルではなく個人がレーベルのように自主的プレスする状況を彼らは予想していたのだろうか。


そんなワケで、この歴史的な2枚。

ぜひとも手にいれて、後世に自慢してみるのもいいかもしれない。




・THE JUNGLE BROTHERS『Keep It Jungle』





未使用新品/全世界500枚プレス/オンリー ナンバリング入り
価格:¥4,500(税込)




・DOUBLE DEE&STEINSKI『The Craps Game』





未使用新品/全世界300枚プレス/グリーン・ヴァイナル/ステッカーつき
価格:¥4,500(税込)

https://ddsteinski.bandcamp.com/



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