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tokyo feature : March 30, 2022 @ 18:40

トーキョーシティポップス Vol.110──Adieu World War



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけたのしくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2022年3月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「アデュー世界戦争」です。


さて、2011年3月11日から11年めをむかえました。

そして、むかえた直後の2022年3月16日の深夜に、
ふたたび東北地方を大地震が襲い、
さらに3月18日深夜に岩手県を震度5強の地震が、、、
ナンなんでしょうかね。

オージザス!
オーマイガッ!

さすがの地震大国ですよね。
王者の貫禄を見せつけられたというか、
まったくもっていらない貫禄ですが。

ココまでくると、
オモシロくもないのに、
もう勢いだけで笑わせようとする、
質の悪いお笑いかとおもいましたよ(笑)。


しかし、11年経っても、
福島第一原発の事故処理は「まだまだつづくよドコまでも」という感じで、
進んじゃいるが、、、という状況ですし。

東北新幹線は止まったままですし、
電力供給系も今回の地震で打撃を受けた模様。

電力供給系は原発が云々の話ではないのであいからず。。。

まあ、11年経って、我が国はそんな状況です。


そして、開戦から約1ヶ月経ったのが、ロシアによるウクライナ侵攻戦争。

毎日毎日、ロシア軍の爆撃などで亡くなられたウクライナの方の数字だけが、
さまざまなメディアで発表されています。
そのなかには、
ミライある子どもたちも含まれているワケですよ。

オトナの勝手な事情で勝手にはじまった戦争に、
多くのツミのない子どもたちが巻き込まれるなんて。

痛ましすぎます。。。


もちろん、
現在、戦争が行われているのはウクライナだけではないので、
すべての戦争に対して「神さまがいるなら、ホントにナンとかしてくれぃ!」と、
毎日、ニュースを見るたびにそんな思いを馳せてしまっているワケです。


何度も言いますが、
理由はどうあれ、
今回のプーチン氏による侵略行為、および戦争行為には反対です。


というコトで、
今回は、
3.11への想いとともに、
戦闘に巻き込まれて亡くなられた子どもたちへむけたさよなら戦争的な選曲です。

かなり意味深な感じですが、タイトルや歌詞、曲の雰囲気で、そのあたりの想いがつたわれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






March『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.110 -Adieu World War-』





01. 「Still Echo」Kodama (Echo) From Dub Station
『1982/2002』


ダブトランペッター”こだま和文”さんの代表曲です。
アレから11年、
アレから1ヶ月、
さまざまな状況におかれたヒトへ。



02. 「Pause」ecke
『BYPATH』


“ecke”によるアーヴァンメロウなサウンド。
いろいろ時間を止めたい!って願望はありますよね。



03. 「Pray For Me feat. SHIMPEI & J.B.POE」EVISBEATS
『PEOPLE』


“EVISBEATS”による2019年の名盤から。
オトコのコイゴコロを歌っているワケですが、
いつの時代も変わらないですな。
それは日本だけではなく、
ウクライナだってそうなハズ。
Pray For Meとは「私の祈って!」という意味ですが、
これは神様からの御言葉としての救いを求めて祈れ、
という意味も含まれていますね。
いろいろと神頼みしかない状況ですが、
神様、お願いします!



04. 「TRIANGLE」高橋飛夢
『TRIANGLE』


SMAPの名曲をトムさんちが
グッドアコースティックカバー。
じつは原曲はほとんど聞いたコトがなく、
歌うヒトでこんなに変わるんだ!という、イイ例やね。
歌詞もココロにコロコロ沁みるでやんす。
コチラ、デジタル配信していますが、
売り上げはウクライナの難民の方へ寄付するそう。



05. 「優しく」mei ehara
『Ampersands』


スーパーメロウなブルースサウンドに、
透明感あふれるmei eharaのハスキーヴォイスが、
ホントに気持ちいい。



06. 「うつろぎ」GAGLE
『VANTA BLACK』


仙台から世界へ。
3.11から11年目をむかえましたが、
世界情勢は悪化する一方。
なんとなくうつろぎの世界なワケです。



07. 「こどものせかい」Everybody Unknown Orchestra
『Everybody Known Songs.』


今回のウクライナでの戦争で、
何人の子どもたちが亡くなったのでしょうか。。。
戦争で苦しんでいる子どもたちに向けての3曲つづけて。
まずは、
ディズニーランドでもおなじみの「It’s a small world」ですな。
“Everybody Unknown Orchestra(ダレも知らないオーケストラ)”が、
ステキボッサでカヴァー。
じつはナニを隠そう、
“伊藤陽一郎 a.k.a. AKAKAGE”だったりします。



08. 「BEAUTIFUL NAME」YMCK
『DOWN TOWN』


“ゴダイゴ”の大名曲ですね。
亡くなった子どもの数字は出ますが、
彼らにだって名前がある。
ロシアのプーチンには、
ソコを理解してほしいものです。



09. 「daisuki」SOTARO
『SMILE』


小学4年生の”SOTARO”くんが、
岡村ちゃんこと岡村靖幸の「daisuki」を、
ソウルフルにナイスカヴァー。
しかしオジさん、
“SOTARO”くんにハマりっぱなしになっていますな。
子どものミライって、
ナンだってできるハズ。
そのミライある子どもたちを巻き込むなんて、
ホントにありえないですよ。
もうやめて戦争!
ヘポタイヤ〜!!



10. 「いかれたBaby」flex life
『いかれたBaby/エイリアンズ』


“フィッシュマンズ”の永遠の名曲「いかれたBaby」を、
“青木里枝”と”大倉健”によるポップユニット”flex life”が、
いい具合のメロウサウンドでカヴァー。



11. 「知らぬまに心さわぐ -You Brought A New Kind Of Love-」西内徹 feat. ARIWA
『西内徹&Yamande』


サックス&フルート奏者の”西内徹”による、
グッドヴァイブスなアルバムから。
シンガーの”ARIWA”をフィーチャーした、
ナイスなジャズ。



12. 「帰ろう」ウワノソラ
『夜霧』


最近ナニかとオススメの”ウワノソラ”。
ロシア軍のみなさまには、
すっと家に帰ってほしいなーという思いから。



13. 「アデュー世界戦争」世武裕子
『アデュー世界戦争』


ピアニスト”世武裕子”の2012年の作品。
今回のタイトル曲です。
曲も良いのはもちろん、
本人による解説が素晴らしいのです。
「『革命』なんて格好良いこと言うじゃないか。
何人が血を流したと思ってんだ。
何人が涙を流したと思ってんだ。
人生むちゃくちゃだ。
責任とれよ。
とれんのかよ。
とれないから支配するんだろう。
言葉にだまされちゃいけない。
私たちは歌えばいい。
苦しみから解放される時代なのだ。
もうそろそろ、そんな時代を迎えないと、
苦しむことにさえ退屈しそう。
武器は捨てよう。
本当は必要ではなかった妬みや怒り、
取り憑かれたように振り回した剣や刀、
誠実さのない言葉や態度。
これ、全部何の意味もない。
何の意味もないのに、
それで苦しむ人がいる。
ばかだろう、いい加減そんなの。」
まさにコレ!





※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


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