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Interview : November 8, 2022 @ 16:27

ノグコーヒーロースターズ “畑中槙人”に訊く!「コーヒーのよもやまバナシ」



ヒトとヒトとのつながりからはじまったコーヒーショップ、「ノグコーヒーロースターズ(NOG COFFEE ROASTERS)」。


“おいしいコーヒーをもっと普通に”をモットーに、品川、武蔵小山、浦和の3店舗のほか、豆の卸し、輸入、コーヒーマシンの販売、店舗開業サポートなどをおこなうベンチャー企業だ。

また、会社であるネイビーブルーは、オランダの焙煎機メーカー『ギーセン(GIESEN)』をはじめとする、コーヒーにまつわる機器の日本代理店なども行なっている。

現在はサードウェーブ、はたまたフォースウェーブなどと呼ばれるコーヒーブームの真っ只中。
そんななか、さまざまなつながりからビジネスを生んでいるのが「ノグコーヒーロースターズ」なのだ。


身近にありながらも、知っているようで知らないコーヒー業界。

今回は、元Jリーガーという異色の経歴をもつ26歳の若き営業マン、”畑中槙人”さんに、「ノグコーヒーロースターズ」についてを中心に、コーヒー業界にまつわるよもやまバナシ、そして、畑中さんがどんな人生を歩んで現在地にたどり着いたのかなど、いろいろとおハナシを聞いてみた。





──さて、コーヒーといえば、現在はサードウェーブなんても呼ばれているくらいブームですよね。


音楽とのコラボやアパレルのポップアップのお話とか、おおいんですよ!日本でも、ちょっとずついろんなところでコーヒーのカルチャーが広まっている感覚があります。ウチは”おいしいコーヒーをもっと普通に”というモットーを掲げてやっていますが、このサードウェーブの流れがあり、スペシャリティコーヒーが流行っていて、「浅煎りの酸味の強いコーヒーしか出しません!」とか、「良い豆を使用してちょっと高く出します」みたいなお店とか、けっこう振り切ったお店も多いですよね。逆に、浅煎りみたいな酸味の強いコーヒーは「コーヒーじゃない!」「コーヒは苦くてナンボ!」みたいな人もけっこういますし。そういう両極端な感じが増えているのかなと感じています。
ボクらは、どちらかというとそういう雰囲気を無くしたいという思いもあって、浅煎りから深煎りまで、さまざまなコーヒーを出しています。


──コチラは「デロリアン」という銘柄のコーヒーですね。


この「デロリアン」は、むかしから愛されてきた味を「タイムスリップして思い出してほしい!」「いつまでもあるこの味!」という思いでつくられたブレンドコーヒーなんですよ。
ウチはお店の個性を出しすぎないというテーマでやっています。


──もともとはドコからはじまったんですか?


以前、三軒茶屋に「Shirokuma Tokyo (シロクマトーキョー)」というカフェがあって、コーヒーと味噌汁もたまに!みたいなすこし奇天烈なお店なのですが、代表の”福澤(由佑)”がソコの経営を引き継いだのがもともとのはじまりなんです。


──「Shirokuma Tokyo」にもともと勤めていたということ?


いえ!もともとそこを経営していた方が、自身のSNSに「経営を譲りたい」と投稿していたのを”福澤”が発見して、連絡したんです。直接の関わりはなかったのですが、共通の知り合いがいた関係でタイムラインに流れてきたようなんです。


──代表の”福澤”さんは、もともとコーヒー関係のお仕事の方だった?


もともとは広告代理店の人間で、日本の会社で働いた後、アメリカのカリフォルニア州にあるオレンジカウンティという街で小さな広告代理店に転職したようです。
最初はコーヒーに興味がなかったのですが、オレンジカウンティ時代にアメリカのコーヒー文化のスゴさと、人生を変えるくらいおいしいコーヒーに出会ったそうです。そこから「コーヒーをやりたい!」と思っていたら、帰国するタイミングでSNSにその情報が流れてきて「やります!」って。
それで「Shirokuma Tokyo」を引き継いで、その名前でやっていたとのことです。


──オレンジカウンティは『OC』というドラマの舞台にもなった街で、ちょっと裕福層の街ですよね。


日本人も多くて、治安もよくでという街らしく、2年ほどいたみたいですよ。


──それからどのような経緯で進んでいったのでしょうか?


独学で焙煎もはじめて、近所の八百屋の2階を間借りして焙煎をしていたのですが、ソコが大人気の八百屋で、2階に上がるために毎回コーヒー豆を持ってお客さんの列に並ばなくてはいけなかったらしいのです。そんなこともあって武蔵小山にあたらしい焙煎所を借りて「ココからやっていくぞ!」と思っていた矢先に、ちょうど品川の店舗の話が来たんですよ。


──品川の場所はどのように見つけたんですか?


じつは、それもSNSなんです(笑)。もともと隣にある建築事務所のスペースなのですが、「ココでナニかをやってみませんか?」という投稿を”福澤”が発見して、連絡をとったみたいです。


──現代っぽいですね(笑)。


ただ当時のメンバーにバリスタ経験が豊富な人材がいなかったというコトもあって、バリスタを探すとこからはじまったんです。それで、「Shirokuma Tokyo」に何度か来店していた金髪の男性が「バリスタをやっていた」という話を聞いて、知人を介して紹介してもらったそうです。そうしたら、たまたまオーストラリアからバリスタの修行を終えて帰国したばかりだったらしく、、、それで品川店の店長として一緒にはじめることになったんです。それがいまのノグコーヒーロースターズ代表の”野口(航太)”なんですよ。
ちなみに現在のノグコーヒーロースターズのヘッドロースターは、「Shirokuma Tokyo」の横にある油そば屋の常連で、油そばを食べた後にコーヒーを飲みに立ち寄ったのがきっかけでいまココにいます。


──それもまた劇的な出会いと言いますか、スゴいタイミングだったんですね。会社としてはノグコーヒーロースターズが主体なんですか?


会社自体は、ネイビーブルーという会社ですが、いまはノグコーヒーロースターズと、オランダの『ギーセン(Giesen)』という焙煎マシンの日本代理店のふたつの事業を展開しています。ギーセンの代表が福澤で、ノグコーヒーロースターズが野口です。


──会社としてはひとつなんですか?


ネイビーブルーのなかにノグコーヒーロースターズと『ギーセン』の部署があるという感じですね。


──畑中くんはどちらに所属しているんですか?


最初は両方に所属していて、ノグコーヒーロースターズの豆の卸しの営業と、『ギーセン』の営業を主にしていました。いまはノグの事業でエスプレッソやグラインダーの代理店もはじめて、事業拡大したこともあり、『ギーセン』の営業を専属でやっています。まだ入社して1年ほどですが、ちょうどボクが入ったタイミングで『ギーセン』の代理店業がはじまりました。『ギーセン』は、コーヒー業界では焙煎機の世界三大メーカーのひとつと言われるくらい有名なマシンなんですよ。


──どんな流れで代理店をやることになったのですか?


福澤が、『ギーセン』の代理店を調べたときに、ホームページの日本のところが空欄で、それで「日本の代理店はないの?」って問い合わせたのがきっかけです。


──それで決まる感じなんですか(笑)?


じつは福澤自身が独学で焙煎をしていたのもあり、もともと機械好きで、会社で中古の焙煎機を海外から輸入して直して売っていたという経緯があったんです。その時に、一度『ギーセン』にコンタクトしていたのですが、そういう流れがあって向こうから「中古のメンテナンスを聞いてきたヒトか?」という返信があって、、、そこから話が進んで代理店をやることになったんです。


──なるほど、ヒトとヒトのつながりというか、そういう流れがあっての”いま”、という感じなんですね!


それで昨年から代理店業がはじまって、そこから他のマシンもすこしずつ増やして、ちょっとずつ軌道にのりはじめたかな?という状況ですね。


──ちなみに焙煎機の市場って、どんな感じなんですか?


自家焙煎って、軌道にのるとけっこう良い商売なんですよ。そもそも生豆自体がそれほど高くはないので、それを自分で焼いて販売すると、けっこう原価率が良いんです。さらにパイプさえ持っていればどんどんはけますから、そういうビジネスモデルが確立されつつあるんですよ。


──なるほど。


資格もないので、個人ではじめられたり、コーヒー職人に従事してやられるヒトもいたり。じつはやるヒトは多いんです。


──個人購入もけっこういる?


多いですね。いまはサラリーマンをやられていて、老後にコーヒーをやりたい方とか。さらに、コロナの関係もあって補助金が出やすい状況というのもあります。
あとはサードウェーブのブームもあって、コーヒーをおいしく焼くには「『ギーセン』がいい!」という、そういうポジションというのもありますね。


──日本のコーヒー人口って、けっこう限られている気もしますけれど。


たしかに、日本はまだまだコーヒー文化ではないんですよね。最近、福澤が韓国に行ったときに、コーヒー市場の規模が大きいことに驚いて帰ってきたんです。例えば、『ギーセン』の焙煎機の小さいものを買ったら、2年後くらいには5倍くらい大きい機械をサイズアップで買う、みたいな。日本だと、小さい機械を買うと、死ぬまでそれでいけてしまう程度の市場規模なので。
だから、ボクらも『ギーセン』の焙煎機だけではなく、エスプレッソマシンやコーヒーを挽くグラインダーの代理店もやっています。


──店舗を増やしていかないと厳しくなるのでは?


じつは、この時期にカフェ新規開業のトータルサポートができるように体制を整えました。だから、「コーヒー事業をやりたい!」という方にすべてを提案できるんです。いまはノグコーヒーロースターズの店舗数を増やすというよりかは、開業サポートやマシンの販売に力をいれていますね。先を見据えてそちらをメインに切り替えたというか。


──豆はどちらから仕入れているのですか?


豆は、ボクたちが日本の代理店もやっているオランダのインポーターから直輸入しています。ただ、コロンビアとかから豆を一旦オランダに送って、コンテナから小分けしたものを日本に送るというスタイルで、輸入コストが直輸入するよりも掛かってしまうという問題がありまして。。。


──特にいまは掛かりますよね。


それで最近、イタリアで世界のコーヒーの大会があったのですが、そこでインポーターと提携している農園が集まったんです。そこにうちの焙煎士が行って、直接話をして、ペルーやタイ、ルワンダ、コンゴとかの農園と、今後は直接やることになりました!


──それは未来感じますね!


コーヒーでできることはすべてやっています!


──現在、社員が10人前後とのことで、平均年齢はどのくらい?


一番上が福澤で32、野口が27、焙煎士も27で、ボクは26で、あと同い年が4人くらいのほぼ同世代です。


──ちなみに畑中君はどうやってこの会社に入ったの?


じつは、この会社がボクにとっては初めての社会人なんです。それまでは、ずっとサッカーをやっていました。
高校を卒業してから、そのままJ3の「ガイナーレ鳥取」でプロになって、4年間やっていて。その後、シンガポールで1年間。そこでケガをしてしまいまして、それで帰国したのですが、ケガでとってくれるチームなんてないので。
それで知り合いのつながりで群馬の山奥の高校でサッカーのコーチ、
プラス寮の管理人をやりながら、一緒に練習に入って、1年間コンディションを調整していました。


──その後、プロにはもどれたの?


残念ながらそれはうまくいかず、、、それで「引退しようかな?」と思っていたところに、東京の社会人チームから声をかけていただいたんです。
それで仕事も家もなにも決まっていなかったのですが、とりあえず東京に来たんですよ。それが昨年(2021)の4月です。


──それで就職活動をはじめた?


一度も社会経験がなかったので、その時に初めて就活をしました(笑)。でも、いまの人材派遣って、特化型の人材派遣の会社も多く、サッカーのセカンドキャリアシーンに力をいれている人材派遣があったんですね。そこにお世話になって、なんとか4社くらいの内定をいただいたのですが、、、ふと考えたときに、どれもしっくりこなかったというか。


──え(笑)!?


サッカーもやっていたこともあって、直感で動くタイプなんですよね。自分の直感を信じて生きてきたので、そういうときってあまり良くないという経験もあり、内定をすべて断ったんですよ(笑)。


──マジで(笑)!??


それでイチから仕事を探しはじめたのですが、もともとそれまで自分の好きなコトを仕事にしていたというのもあって、好きなコトに関われる仕事でガンバるというのが一番性に合ってるかなと。
ただ好きなコトを仕事にすると、思っていたのと違ったときに、嫌いになることってありますよね。サッカーでそれを経験したときがあったのですが、そのときは向き合い方を考えて、なんとか立て直したという経験もあったので、やはり好きなことをやるしかないと。


──畑中くん的にはナニが好きだったんですか?


もともとコーヒー、というか喫茶店が好きですね。あとは映画に関わられる仕事もしたかったですし。音楽もすごく好きなので音楽に関わられる仕事とか。。。
そうやって考えたときに思い浮かんだのが、将来的には自分のお店みたいなものを開きたいと。身長が205cmというのもあって、「自分が表に出る生き方が面白いのかな?」とおもいまして。


──なるほど。


それでコーヒーで、飲食業界について学ぶのもいいかなと。もちろん、まったくコーヒー業界とのつながりがなかったので、自分がカッコイイとおもうコーヒー屋さんをピックアップして、直接行って、募集していないかを聞いて回ったんです。ただ、ちょうどコロナ禍で、
ぜんぜんダメだったんですよ。でも、聞きに行ったお店の方が、そこはダメだったのですが、その人の知り合いのお店が募集中だとおしえてくれて、SNSでチェックしてみたらココだったんです(笑)。


──スゴい巡り合わせですねー。


そうなんですよ!メールで履歴書を送ったら「面接しましょう!」って。募集要項には、一応経験者募集となっていたのですが、未経験のボクを「面白いから」という理由で採っていただいて。それで昨年から社会人をはじめたという次第なんです。


──サッカーはまだつづけている?


チームは土日のみの練習で、僕は営業なので土日休みということもあって、月から金までは働いて、土日にサッカーをやる、そんな生活を昨年からつづけています。


──なかなか面白い人生経験ですね。


なるようになるもんだなって。最初、内定を蹴ったときは、いろんな人に「おかしいんじゃないの?」とか言わましたけどね。でも、初めて就活してみて、わかったこともたくさんあったので。自分で一回なんでもやってみないとわからないという考えもあって、すべてやった上で、自分で考えて動いたら、たまたまココにたどり着いたという感じです。けっこう行き当たりバッタリですけれどね(笑)。
僕が入ったタイミングで『ギーセン』の事業がはじまって、何のノウハウもなく。メールの書き方すらわからなくて、グーグルで検索したり(笑)。それで、いまなんとかやれているという感じです。


──やっていくうちに覚えるしかないですよね。営業はひとり?


いままで会社に、営業自体がいなかったんです。だから、ボクが営業第一号なんですけれど、いまは『ギーセン』の方がありがたいコトに忙しくさせてもらっていまして、、、ノグの営業の方ができていない状況で、それでノグの営業を入れることに。いまはふたりの営業体制でやっています。


──コーヒー業界に関わって約1年ですが、畑中くん的にはどんな感じなんでしょう?


思っていた以上に、狭いところでやっている業界なので、「なかなか日本の市場は拡大できないなー」というのが感想ですね。ただ、コーヒーに関係のなさそうな飲食店に卸しをやったり、まずは「ジャンル問わずコーヒーで繋がれるんだったら」という感じでやっています。


──いまはサードウェーブのブームもあって、ちょうど良い流れなのかもしれないですね。


そうかもしれません。これは日本人の特性かもしれないのですが、「アソコがアノ機械をつかっているから、うちもアレをつかおう」みたいな流れってありますよね。特にコーヒー業界はそういう部分が強くて、しかもすべてルートが決まってしまっている。
それをボクらが「視野を広げましょうよ!」というコトをやっている感じです。


──あまり一般の人には分からない部分が多い業界ですよね。


身内ノリみたいな業界なので、見えない部分が多いですよね。
農園と直でやっているのは、商社か国内でも有名なコーヒーショップくらいで、ボクらの規模でやっているところはほどんどいない。
ちなみに、農園から豆をいくらで買って、間にどのくらい払ってという情報をウチのHPで公開している、つまり自分たちの利益を公開しているのですが、業界ではご法度みたいなんです。


──いろんなものが凝り固まりすぎている業界なんですね。


コーヒー業界は特にそうなっていますね。


──大手ができない部分のスキマを埋めている会社だよね。


そこを狙っています。







──さて、このご時世、価格なんかは大変になってきているのでは?


『ギーセン』の焙煎機も円安の影響でけっこうな痛手です。もともと焙煎機自体が高価格なのですが、この一年で、最初に関わった価格から値上がりはしました。ボクらもギリギリまでネバっていたのですが、それプラスの半導体不足もあったり。
『ギーセン』は、オランダとイタリアに工場があって、資材もすべてヨーロッパで調達できるものでしかつくっていないという、すべてがヨーロッパ製なんです。現状、ヨーロッパの鉄の価格が高騰していて、だから『ギーセン』も価格を上げざるを得ない。そこにボクらも円安の影響もあって、価格を上げないとさすがにキツい状況になってしまったという感じですね。


──さすがに値上がりしたら、手を出す人は少なくなった?


ただ現状は日本での『ギーセン』の需要は高く、価格が上がっても、まだそこまで売り上げに影響は出ていない状況です。


──ロシアとウクライナの戦争も影響を受けているのでは?


もちろん受けてます。
価格もそうですが、特に日本に来る船便がこれまでより時間がかかっている状況で、さらにヨーロッパ内での流通も遅くなっていて、どうしてもヨーロッパ圏内の船便が優先されるので、日本に来る便が少なくなるんです。現状、待っていたものを到着次第どんどん出している状態ですが、いまは納期が約9ヶ月くらい。
世界情勢って、いままであまり気にして生きてきませんでしたが、ココに入って意識するようになりましたね。


──なるほど。


とはいえ、特にコーヒーって嗜好品ですから、あまりビジネスビジネスみたいなものは出さずに、対ヒトというコトを大事にしながらやっています。


──コーヒーは、文化度を上げる要素のひとつですよね。


そうなんです! コーヒーって、オタク気質のお店があったり、オシャレでカッコイイお店があったりで、いろんなアプローチのお店があるんですよ。例えば、コーヒーとレコードを一緒に置いているようなお店も多いじゃないですか。
ただ、この業界に入っておもったのは、こだわって作っているのになかなか伝わらないから、そこを説明したがってしまって、それがかえってうっとうしがられてしまったり。
そもそも”コーヒーは嗜好品”という概念ではなく、提供者側のツールになってしまっているのかなと。
ボクのまわりで、コーヒーに興味はないけれどコーヒーは飲むという人は、そこを求めていない人も多く、そういうギャップが日本でおいしいコーヒーが広まらない理由のひとつなのかなと。
ボクらはそこも打開していきたい思いもあります。


──なるほどね。


本を読みながら飲むとか、食後にゆっくり飲むとか。そういう部分はむかしから変わっていないとおもうので、そこを世の中に「どれだけ落とし込めるか?」が課題ですね。


──ココロを豊かにするもののひとつですよね、音楽も一緒。


カフェでの音楽は大事だと思うんです。ゆったりコーヒーを飲みにきたのに、流れている曲がコンビニと一緒だったりすると、特別感がなくなるというか。いくら良いお店でもちょっと萎えちゃいますよね(笑)。


──コーヒーと音楽、両方のクオリティが合致しないと説得力はないですよね。今後の展望、個人的な部分、会社としての部分があればおしえてください。


自分的にはコーヒーのお店をやるか、どうかはまだ決めていませんが、将来的に「何歳でやるのか?」とかは直感的に決めようと思ってます。もしかしたら、その間に「別の業界も見てみたい!」という思いも出てくるかもしれないですし。
会社としては、いまあつまったメンバーでとにかくがんばろうと、向上心をもって取り組んでいます。だから、いま立ち止まっている暇はないかな、、、かといって、「仕事!仕事!!」みたいな感じでもないのですが(笑)。
ユルさも持ちつつという感じでやっていければいいかな。
コーヒー業界は面白いんですよ!会社としても面白いことはどんどんしていきたいという考え方で進んでいます。


──ありがとうございました!







□今回いただいたコーヒー

・De Lorean(デロリアン)





ノグコーヒーロースターズのなかでももっとも深煎りのコーヒー。


・The Merry(メリー)





浅煎りと深煎りの中間のブレンドで、毎日飲んでも飽きないコーヒー。



「ノグコーヒーロースターズ」オフィシャルサイト:https://nogcoffeeroasters.com/

『ギーセン ジャパン』オフィシャルサイト:https://giesen.co.jp/


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