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ブラインドからのぞき見た世の中 : October 28, 2010 @ 13:37

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.27 『いじめをいぢめる』




群馬県の小学6年生自殺の事件。


お母さんへのプレゼントしようと自身で編んでいたマフラーを使用していたらしいですね。
なんとも、、、嘆かわしいです。


“いじめ”に対する学校側の対応は難しいですよね。
ただ、いじめに参加した生徒たちが擁護されるような事態だけは避けていただきたいです。
とにかく、彼女に悪いコトをしたんだという認識を持たせるべきだと思いますよ。

最近の教育で良くないと思うのは、「悪いことを悪い」と認識すらさせないこと。
悪いと認識させないから、悪いことをやっているのに気づかないヒトが多いのはそのせいだとおもいます。

でも、ただ「悪い」と言ったからといって、やはり認識できるものでもないんですよ。
そのコトに関しては、ある程度のショック的な方法はとってもいいと思っています。
例えば、、、ケツバットとか。。。それは冗談ですが。


こんなニュースもありました。

大阪府の市立小学校で2年生を担任する男性教諭が、
クラスメートをいじめたとする生徒について「バカなんじゃないか」
「相当な心の病を抱えているとしか言いようがない」などと、
「SHORT HOPE」というタイトルの学級通信で非難していたらしいです。

学校側は、学級通信が保護者に渡ってからその内容を把握したといい、
校長は「内容は許し難いことで、子供を傷つけ大変申し訳ない」と話しているとのこと。


はたから聞くと、この男性教諭がとんでもないヤツに聞こえますが、
こんなくだりがありまして、、、


この男性教諭は、いじめの中心になっているのは3人と指摘し、
学級通信で「たった3名でクラスが崩壊させられることもある」と”危機感”を表明。
授業で事実確認を行い、いじめをやめるよう指導したことを紹介。

しかし、その授業から3日後の掃除の時間、
このうちの1人が、いじめられていた生徒が持とうとしたモップについて
「このモップ持つと菌がつく」とはやしたてたとして、
学級通信で「言葉は悪いがバカなんじゃないかと思う。或(あるい)は相当な心の病を抱えているとしか言いようがない」などと非難。

市の教委によると、学校外への配布物については、校長が内容を確認してから配布するよう指導しているが、
校長は今回の学級通信の内容について配布前には把握していなかった。

学校によると、男性教諭は「(いじめが)自分としては大変なことだから指導したいと思って書いたが、
配布してから、まずい文章だと思った」と反省しているという。男性教諭は現在も担任を続けている。
学校側は、このクラスの保護者を対象に説明会を開き、校長と担任が謝罪する予定。
(一部 産経ニュースよりお借りしました)
詳しくはコチラ


というニュース。
みなさんは、どう思いましたか?


ワタクシ、じつはなぜ謝罪をしないといけないのかが分からないのです。

このニュース、結局のところ、”いじめ”という悪いことをしていた生徒を非難した先生がつるし上げにあうという、よく分からない状況になっているワケですよ。

まあ、たしかに言葉は悪かったと思いますが、
悪いことを悪いと教えて、
それでもダメだったから親にもきちんと「教育・指導してよ!」的な感じで、
親も見る学級通信に書いたんじゃないでしょうかね。
予想でしかないので、ニンともカンともですけれど。。。

学校に通報した親は、おそらく自分のコドモがいじめに参加しているかもしれないことすら認識していないのでしょう。

やはり、コドモの教育は、親から教育しないといけないんでしょうね。

加害者を擁護するという、”ニッポンの風潮”がそのまま出たようなこのニュース。
擁護すべきはいじめられている生徒か、いじめた生徒か、はたまたいじめ自体か。。。


まあ、今回の件でいちばんよくなかったのは学級通信の「SHORT HOPE」というタイトルじゃないですかね?


尾崎豊『傷つけた人々へ』



旅路 良


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