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ブラインドからのぞき見た世の中 : May 26, 2011 @ 03:11

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.41『代替エネルギーでいつか。。。』



いまだまったくと言っても過言ではないほど、メドの立っていない福島第一原発の事故。
収束に向かうどころか、残念なくらいに悪化の一途を辿るばかり。


それに加え、後から出てくる出てくる、隠されていた真実たち。


2011年3月12日の時点で1号機、13日には2号機と3号機のふたつがメルトダウン(炉心溶融)を起こしていたと、2ヶ月以上経ったいまごろになって統合会見で発表、さらに1号機、2号機の格納容器に穴が空いている可能性があるという発表までも。

そして、勃発しはじめた、政府、東電、原子力安全保安院による、水素爆発の責任のなすりつけあい。
今回の中枢となる部分が、もう空中分解寸前です。


ダレが海水注入を1時間止めたとかそんなことを言う前に、
ダレが安全保安院の中村審議官を更迭したのかを問い詰めてほしいですよ。

12日の1号機水素爆発前、一番最初の記者会見の時点で、
メルダウンの可能性を論じていたのは安全保安院の中村審議官だけ。
それを「国民の不安を煽った」とかで更迭したわけですから、
まずは更迭した人を責めるべきです。

だって、その後からは、「メルトダウンは起こっていません」とか、
「高濃度の放射能が放出されていますが、安全です!」とか、
「安全」の一点張りで、福島の人を含め、東京も含めた東日本のほぼ全域の人たちを被曝させたワケですから。
責任を取らせるなら、まずはその人からがスジってもの。


さらに!
今回の事故で、東電は1.5兆円もの赤字となり、社長の清水正孝氏は引責とのこと。
って、なんの責任を取ってるんだ!?って感じです。
そんなことよりも、まずはすべての放射能被害の責任を取るべきですよ。
そこからでしょ、内部の責任の所在は。


政府も東電も、原子力安全保安院も、もうメチャクチャですわ。


しかしながら、そんな中でも、
原子力発電に変わる自然エネルギー開発への希望も生まれています。

先日は、USTの参議院テレビで「脱原発への道」という会議をやっておりました。
小出裕章さん、後藤政志さん、石橋克彦さん、そして孫 正義さんが参考人として呼ばれ、
じつに有意義な番組内容でした。
アーカイブされていますので、ぜひ!

http://www.ustream.tv/recorded/14906087


そして本日(2011年5月25日)は、ソフトバンクの孫 正義さんが中心となって「自然エネルギーの普及活動に関する緊急記者会見」が行われ、
賛同した19の各道県の知事と重役がそろって記者会見を行っておりました。
これもかなり建設的な感じで、未来が見える、いや未来を見せるイイ会見でした。
コチラもアーカイブされていますので、ぜひ!

http://www.ustream.tv/recorded/14946680


コレはちょっとしたイイニュースだと思いますよ。

こういう意見交換を始めることが、次のステップを生み出すワケですから、
どんどんやっていただきたいものです。


いつか、この自然エネルギーによって、
あたらしい社会が生まれることを祈って──。



山下達郎「いつか」


旅路 良



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