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tokyo feature : February 28, 2014 @ 18:36

トーキョーシティポップス Vol.13 ──sweet memory



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


この架空のコンピレーションをつくりはじめて1年がたちました。

というコトで、若干リニューアル。

このアーバンなジャケットの写真は、フォトグラファーの”healthy”くんの作品。

今後も、一年をとおして、季節感ただよう写真と音をお贈りしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。



さて、2014年2月のテーマは、「あまい思い出」。


2月というコトで、やはりヴァレンタイン デイかなと。

ヴァレンタイン デイといえば、チョコレート。


むかし、あんなチョコレートもらったなーとか、一回ももらったコトがないなーとか、、、そんなあまくセツナイ思い出にひたっていただければ、コレ幸い。


どうぞ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。





February『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.13 -sweet memory-』






01. 「二月の匂い」 稲村一志と第一巻第百章
『Free Flight』

1977年にリリースされたアルバム『Free Flight』から、まさに2月なサウンドを。
北海道出身のバンドというコトもあり、
歌詞に粉雪とか、ちょっと北海道の冬を感じます。
たぶん、シュガーベイブをかなり意識していたんだろうなー、
とおもえるほどのナイスシティポップサウンド。
ちなみに、メンバーの”稲村一志”氏は、2014年1月に亡くなられてしまったとのコト。
ご冥福をお祈りいたします。


02. 「シンプル・ラブ」大橋純子
『大橋純子ストーリー』

1977年に”大橋純子と美乃家セントラルステイション”名義でリリースされた、大ヒット曲。
作詞が”松本 隆”で、作曲が”佐藤 健”。
とにかくあふれんばかりのサルソウル感がハンパない、ナイスなダンクラサウンド。
とにかく、日本人ばなれした”大橋純子”さんのヴォーカル力がスゴすぎです。
クラブでかけても、ブラックミュージックに負けないのでは?


03. 「じゃじゃ馬娘」大貫妙子
『ゴールデン☆ベスト ~RCA Years 1978-1984』

1978年にリリースされたアルバム『MIGNONNE』に収録された、
なんともカッコイイ曲です。
よくDJでつかいますが、かならず「コレ、ダレですか?」と聞かれるくらい、
いい意味で耳につくメロディ。
サウンドは洋楽だけど、大貫さんの声とメロディが純日本風で、
日本人の耳にあっているんでしょうな。


04. 「身代わりのバディー」EPO
『epocha 1980-1986』

“EPO”の1981年にリリースされた、
ラジオ風に制作されたアルバム『JOEPO~1981KHZ』から。
作詞・作曲はEPOで、編曲に”山下達郎”がかかわって、
かなりナイスなシティポップサウンドに。
ちなみにこのビートのつかい方は、
後にマッキーこと”槙原敬之”や、”FLYING KIDS”もつかってましたね。
それにしても、かなしすぎる歌詞。
いわゆる、不倫&浮気ソングといいますか。。。
実体験なんでしょうかね。
そこら辺は、、、まあいいか。


05. 「ホテル」なかの綾
『へたなうそ』

デタ!コレがホントの不倫ソングの定番、
“島津ゆたか”の名曲を”なかの綾”がラテンアレンジでカヴァー。
陽気なラテンと、重っ苦しい歌詞。
このミスマッチ感がたまらないです。
彼女の声がかなりいいので、ソレに救われるような気がしますよね。


06. 「いっそセレナーデ」村上ゆき
『おんがえし』

「セキ○ーイ、ハウス〜」のCMソングでおなじみ、
“村上ゆき”のカヴァーアルバム『おんがえし』から、”井上陽水”のカヴァー。
なるほど、女性がうたった方がちょっとエロさがすくなくなって、
切なさが倍増になるんですね。
アレンジもピアノと弦だけ?なのかな、音数もすくないのもあるかも。
ただ、かなりさびしくなってしまうので、
暗い部屋でひとりではなるべく聴かないでほしい一曲。


07. 「じぶんがいない」salyu x salyu
『攻殻機動隊ARISE O.S.T.』

コチラは、アニメ『攻殻機動隊 ARISE』のサントラから。
プロデュースは、”コーネリアス”こと、”小山田圭吾”。
作詞は、元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎。
それにしても、”salyu x salyu”の、独特で不思議な声の世界。
かなり惹き込まれます。


08. 「Zero Concerto」Shuta Hasunuma
『Philharmonic Orchestra    Time Plays – And So Do We』

“蓮沼執太フィル”のファーストアルバムから。
この音がゆっくり増えていく感じ。
スゴくスキなんです、個人的に。
”環ROY”の気持ちいいラップといい、気持ちのいいポリリズムといい、
かなりアガる、完璧なアゲ曲です。


09. 「Blue Valentine’s Day」大滝詠一
『NIAGARA CALENDAR』

前回もご紹介した、1月から12月までをテーマに、
1977年にリリースされたアルバム『NIAGARA CALENDAR』から、2月のこの曲を。
この60’sアメリカンなサウンドの感じがいいですよね。
そして、まさにブルーなヴァレンタイン・デイな切ない歌詞。
そういえば、”山下達郎”さんも、この曲好きだってラジオで言っていたな。


10. 「小さな瞳」しばたはつみ
『小さな瞳』

コチラは、チョコレートでお馴染みの某社がサンプルでつくった非売品7インチから。
あのダレもが知っているフレーズ、「チョコレ〜トは、○ッテ〜」の元ネタ。
うたっているのは、日本が世界にほこるジャズシンガー、”しばたはつみ”さん。
A面には、日本語のあのCMで使用された曲が収録されているのですが、
B面のコチラは英語バージョンで、かなりの激ヤバサルソウルサウンド。
作詞・作曲は、日本がほこるオシャレサウンドの生みの親、”浜口庫之助”氏。


11. 「恋はリズムに乗って feat.大木美佐子」□□□
『CD』

“□□□(クチロロ)”にしてはめずらしいくらい、シティポップ感たっぷりのこの曲。
ギターのカッティング具合といい、
ブリブリのベース具合といい、
小気味いいドラムのビート具合といい、
“大木美佐子”のちょっとロリッぽいボーカル具合といい、、、
もうすべてに文句ありません。
意識したのは、やはりシュガーベイブなんでしょうかね。


12. 「トーキョー・ドライブ」土岐麻子
『HEARTBREAKIN’』

2000年代のシティポップクィーンの”土岐麻子”さんが、
2013年にリリースしたアルバムから。
彼女にしてはかなりめずらしい、アップテンポで、4ツ打ちのこの曲。
歌詞がね、またいいんですよ。
まさにトーキョードライブな一曲。


13. 「Far Eastern Tale」Schroder-Headz
『Synesthesia』

そして、2013年から”土岐麻子”さんのライブツアーで一緒にまわっている、
ピアニストの”渡辺シュンスケ”のトリオプロジェクト、”Schroder-Headz”。
YMO的な、いや80年代に流行っていた、
ちょっとした中華具合というか、オリエンタル具合を感じるシティポップサウンド。
“土岐”さんのライブでは、この曲にヴォーカルが入ったバージョンを披露していたけれど、
その音源化はつよく希望したいですね。


14. 「あまく危険な香り」矢舟テツロー
『Age of Vintage』

個人的にイチ押し、モテ声の持ち主、”矢舟テツロー”さんによる”山下達郎”さんのカヴァー。
このジャズなアレンジが、とてもいいんですよね。
それにしてもいい声です。
ココでモテたい!とおもったときの、キメ曲。


15. 「イヤ、どうも!(クロージング・ヴァージョン)』植木 等
『植木等的音楽』

1995年にリリースされたクレイジーキャッツ、”植木 等”のアルバムから。
プロデュースはなんと”大瀧詠一”。
といっても、この曲自体は「いやー、どうも〜」しか言っていないんですけれどね。
クダらなさをうまくオシャレにみせる、大瀧サウンド全開です。


16. 「SWEET MEMORIES」松田聖子
『seiko plaza』

1983年にリリースされた”松田聖子”のシングル。
某ドリンクメーカーのCM曲として使用され、
例のあのペンギンのキャラクター社会現象にまでなった覚えがあります。
その後、さまざまなヒトがカヴァーしていますけれど、
オリジナルを”生”で体験した世代には、やはり”松田聖子”バージョンかと。
作詞に松本隆、作曲は大村雅朗。
それにしても”艶”を感じる、いい曲ですよね。





※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


Photo by healthy (http://www.behance.net/healthy-groove)


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