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tokyo feature : February 28, 2017 @ 15:53

トーキョーシティポップス Vol.49 ──Lazy February



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2017年2月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「ぐうたらな2月」です。


4年目をむかえました「トーキョーシティポップス」。


いろいろなコトがおこっているセカイ情勢にくわえ、もちろんニッポン国内でもいろいろなコトがおこっている、現代。

そして、学生ではないケド、受験シーズンで、10代のヒトたちにもいろいろおこっていて、もちろん学生から社会人へとステップアップするヒトたちもいる、キチキチした季節。

だけど、ナゼか”ぐうたら”してしまうのが2月なのかなと。


そんなワケで、なんとなく前号にひきつづきキチキチした世の中でちょっとひと休み系の提案でございます。

アブラっこくないインスト曲がおおめかと。


最近はこういう感じの選曲が、、、おおいですねー。

つかれているのかなー。。。


というコトで、今回は、ぼんやりする時間もちょっと必要なアナタへ贈る、ぐうたらするのためのぐうたらBGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






February『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.49 -Lazy February-』





01. 「ホテルと嵐」小沢健二
『球体の奏でる音楽』


先日、19年ぶりのシングル『流動体について』をリリースした、
“オザケン”こと”小沢健二”氏。
ジャケットの雰囲気と、音の雰囲気から、
おそらくこの96年のアルバム、『球体の奏でる音楽』の続編?つづき?的な感じなのかなと。
そんなコトもあり、聴きなおしてみるとやっぱりいい。
ということで、そのなかからちょっと季節感というか、
嵐もおおかった2月っぽいこの曲から。



02. 「ちょっと背のびを」原久美子
『No Smoking』



コチラ、シンガーの”原久美子”さんの78年作の名盤から。
サンバ的なアーバンサウンドにスキャットのみという、
シャバダバ、シュビドゥビサウンドの決定盤。
オシャレでやさしい音になんとも癒されます。



03. 「ふざけて生きたい」高橋飛夢
『またたき』


先日、弊誌の7周年パーティでも歌ってくれた、
“高橋飛夢”くんの新譜『またたき』から。
カレのハイトーンの声がねー、、、かなりいいんですよ。
あと、胃にやさしいギター。
ぼんやり砂浜で聴きたい、いや効きたい。



04. 「わるいひと」奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
『桜富士山』


“奇妙礼太郎”くんの2012年のアルバムから。
ノリノリなビッグバンドジャズだけれど、
悪ノリ感がなく、むしろグッドグルーヴ。
奇妙くんのチカラの抜けたヴォーカルもいいです。



05. 「月の裏で会いましょう」the fascinations
『月の裏で会いましょう』


90年代の渋谷系を代表するバンド”オリジナル・ラヴ”の代表曲を、
ヴィブラフォン奏者”渡辺雅美”を中心に結成された日本のジャズバンド”the fascinations”が、
極上のインストカヴァー。
疾走感あふれるドラムと、ヴィブラフォンの音色が、、、いい感じにココチ良いです。



06. 「Michelangelo」菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール
『戦前と戦後』


日本を代表するサックス奏者、”菊地成孔”さんのラウンジオーケストラバンド。
と、ヒップホップが融合。
野太いビートの代わりに、乾いたドラムと、ストリングス隊が奏でる肉厚なビートに、
“SIMI LAB”のMC、”OMSB”のイカしたラップが炸裂。
なのに、アブラっこくない。
さすがの菊地流ヒップホップ!



07. 「ニ百十日の」K.P.M.
『八月のさよなら』


レゲエをベースに、民謡やワールドミュージックをエッセンスに、
自分たちのオリジナルサウンド展開するバンド”K.P.M.”。
カレらの2007年にリリースしたアルバムから「ニ百十日の」を。
“にひゃくとおか”とは、立春から数えて210日目、9月1日ごろのコト。
稲が開花する時期ですが、台風などがおおく、
農業的には厄日的な意味があるそう。
今年の2月は天候的には荒れ荒れでしたな。
とはいえ、このユターリ感はたまらんです。
まあ、秋も春もドチラも季節的には似たような感じではありますから、、、
というムリヤリな意味づけをしつつ。。。



08. 「ばらばら」星野源
『ばかのうた』


“SAKEROCK”時代の”星野源”が、2010年にリリースしたソロアルバムから。
いまや大スターとなってしまったカレですが、
最近のソロよりは、このときの方が個人的には好きかな。
この「ばらばら」は、いろんな意味でいまの時代を感じます。
セカイはばらばら、でもいーんじゃない?みたいな。
ゆったりまったりな気持ちの良いバンジョーの音色が、
“ぐうたら”するにはピッタリ。



09. 「君は薔薇より美しい (Featuring 有近真澄 From TV Jesus)」ECD
『君は薔薇より美しい』


現在、闘病中の”ECD”氏が、
2001年にリリースした”布施明”の「君は薔薇よりも美しい」のカヴァー。
ボーカルは”有近真澄”が担当。
中世的なヴォーカルがとても印象的ですが、
野太いビートが、フロアーでも映える、
そんなナイスなアレンジです。



10. 「月のパレス」microstar
『She Got The Blues』


サウンドプロデューサーの”佐藤清喜”と、
ボーカリスト”飯泉裕子”によるユニット”microstar”。
“脇田もなり”のプロデュースでおなじみの彼らがリリースした、
8年ぶりのアルバムから「月のパレス」を。
“竹内まりや”?とか、”杏里”?とか、”今井美樹”?とか、
そのあたりが好きなヒトにグググイッと引っかかる、
超80年代ポップ感満載なサウンド。
アニメ『YAWARA!』とかのオープニングテーマでつかわれてそうな感じ。



11. 「私のハートはストップモーション」田中裕梨
『CITY LIGHTS』


80年代アイドル?の”桑江知子”の名曲を、
ジャズバンド”Blu-Swing”の”田中裕梨”がナイスジャズアレンジでカヴァー。
1979年の「春のポーラ化粧品」のCMソングですな。
こういう化粧品系のテーマ曲は、ほんとアーバンサウンドがおおいです。
そんなグッドなオリジナルのイメージを、
そのままアーバンなジャズポップへと昇華。
“田中裕梨”のボーカルもイイネ。
プロデュースは、”箭内健一”氏。



12. 「海の見える街」Namy
『Namy presents ジブリ Lounge』


おなじみジブリ映画『魔女の宅急便』のサントラを音楽プロデューサーの”Namy”くんが、
まったりギターでカヴァー。
あの海の上をホウキでカモメと飛ぶ、名シーンですな。
オリジナルのワクワク感より、かなーりしっとりしているので、
なんともおちつきます。



13. 「思えば世界はあまりにも美しい」INO hidefumi Feat. 藤原ヒロシ
『NEW MORNING -新しい夜明け-』


“INO hidefumi”が、メローマッドネス”藤原ヒロシ”氏をフィーチャーした、
さわやかインストサウンド。
INO氏のエレピの音色と、
ヒロシ氏のアコギの絶妙なカラミがいい感じです。



14. 「8:00:AM」DJ Mitsut the Beats
『Celebration of Jay』


ヒップホップユニット”GAGLE”のプロデューサー&MCの”DJ Mitsu the Beats”。
カレの音楽人生でもっとも影響を受けたプロデューサー、
“Slum village”の”Jay Dee/J Dilla”へ捧げたソロアルバム。
タイトルどおり朝8時の都会を感じる、
アーバンなグッドグルーヴ。



15. 「Let’s Stay Together」東京スカパラダイスオーケストラ
『GRAND PRIX』


スカパラが、カレらと関わるさまざまなヒトたちをフィーチャーして、
カヴァー曲中心に制作された、95年のアルバムから。
おなじみ”アル・グリーン”の名曲を、ファンクなアレンジでカヴァー。
ヴォーカルは、レゲエの聖地ジャマイカを代表するヴォーカリスト”THRILLER U”。
洋楽じゃん!と言われたら、、、ハイ、それまでヨ〜!
なんですが、スカパラの演奏がめちゃくちゃスバらしいので、
ジャパニーズサウンドというコトで、お願いします(笑)。




※選曲は、基本的にCDやダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


Photo by healthy (http://www.behance.net/healthy-groove)


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