TYO magazineトーキョーマガジン

Archive

 

rss 2.0

tokyo feature : October 30, 2018 @ 19:39

トーキョーシティポップス Vol.69──Long Night



アナタのデスクトップライフを、ちょっとだけ楽しくするサウンドデザイン「トーキョーシティポップス」。


日本のシティポップスを中心に選曲した、ハイセンスな架空のコンピレーションアルバム『Japanese Soul for Tokyo City Pops』を、その月のテーマをもって選曲し、お贈りしていきます。


2018年10月の「トーキョーシティポップス」のテーマは、「長い夜」です。


秋もふかくなり、夜が長い季節になってきました。

肌寒い夜の闇のなか、さまざまなヒトが夜な夜なホッとあたたまる、ヒトの温もりを感じる場所をさがし歩いている姿を街で拝見します。

みんな、なんとなくサビしいんでしょうなー。


かく言うワタクシも、サビシガリヤでカマッテチャンの代表格のひとりでもありまして、夜な夜な夢遊病のように歩きまわっていたりするワケですがね。


そんなワケで、今回はそんなサビしく、ワビしい季節の夜をたのしめるサウンドをおとどけします。


長い夜、アナタの夜をすこしだけあたたかくしてくれるBGMとなれば、コレ幸い。


ぜひ、あたらしい音楽との出会いをたのしんでください。






October 『Japanese Soul for Tokyo City Pops Vol.69 -Long Night-』






01. 「ダンスに間に合う」思い出野郎Aチーム
『夜のすべて』


甘酸っぱい思い出だけがそっとのこされる、
ソウルバンド”思い出野郎Aチーム”。
彼らの大ヒット?曲を。
イントロを聴いただけで、ナゼかワクワクしちゃうんですよね。
夜が長くなった分、ダンスにも間に合います!というコトで(笑)。



02. 「オブジェ」ミツメ
『A Long Day』


個人的に近年大注目しているバンド、ミツメ。
アルバム『A Long Day』からこの曲を。
ミドルテンポのビートからのクチャクチャギター、
それをそっとやさしく支えるベース。
そして、別にアガるワケでも、サガるワケでもなく、
なんとも平坦なボーカル。
それぞれのパートの完成度がスバらしすぎ。



03. 「あなたもロボットになれる」坂本慎太郎
『ナマで踊ろう』



以前、フィーチャリング”かもめ児童合唱団”バージョンを選曲しましたが、
コチラは”坂本慎太郎”本人バージョン。
バンジョーやスティール・ギターといった陽気な雰囲気が、
ムダにシュールな歌詞を緩和?中和?してくれてます。



04. 「買い物ブギ ~西武・そごう 2018ver.~」T字路s
『買い物ブギ』


と、いうわけで、”T字路s”が歌った、
デパートでおなじみ「西武・そごう」の夏のキャンペーンソング。
オリジナルは、”笠置シヅ子”の1950年の曲。
ファッションの秋、食の秋、ボーナスの秋、買い物の秋、
というコトで、
ボーナスの出る方は、
コレからのパーティタイムに向けて、
いろいろ買っちゃってくださいな!



05. 「でたらめ神楽」アラゲホンジ
『はなつおと』


いろいろ問題悪化のニッポンのハローウィーンですが、
本来は秋の収穫祭なんですよね。
ニッポンの収穫祭といえば、こういう感じかなーと。
和洋折衷サウンドで、
個人的にも大注目中の”アラゲホンジ”。
祭り感タップリなジャズファンクでドーゾ。



06. 「オアシス」Emi Meyer
『PASSPORT』


アメリカと日本の血を引く”エミ・マイヤー”さん。
2010年にリリースした、
初の全曲日本語歌詞というアルバムから。
この頃は、まだ日本語がタドタドしいですなあ(笑)。
でも、サウンドがすばらしすぎなんですよ。
秋の夜空を感じるセツナメロディ。



07. 「枯葉」八代亜紀
『夜のアルバム』


秋といえば、やはりこの曲では?
シャンソンの代表的な楽曲で、
ジャズではすでにスタンダードナムバ—ともなっている、
「Autumn Leaves(オータム・リーヴス)」。
その日本語タイトルが「枯葉」なワケですが、
コレを”八代亜紀”がジャズで歌っています。
嗚呼、、、夏のいろんな甘酸っぱい”思い出”が、、、
走馬灯のように。。。



08. 「You & Night & Whisky [ストリングス Version]」竹内まりや
『ウイスキーが、お好きでしょ』


いろんな甘酸っぱい思い出は、
やはりウィスキーで忘れたい。。。
コチラは、”竹内まりや”が英語でカヴァーした、
「ウイスキーが、お好きでしょ」。
バックのサウンドが、
“リチャード・クレイダーマン”か、”ポール・モーリア”か、
というくらい壮大すぎです。



09. 「蘇州夜曲」雪村いづみ
『雪村いづみスーパー・ジェネレーション』


“李香蘭”こと”山口淑子”のためにつくられ、
彼女が主演の映画『支那の夜』の劇中歌として使用された、この曲。
日本人なら、一度はかならず耳にしたコトがあるのでは?
コチラは、”雪村いづみ”によるカヴァー。
バックバンドには”細野晴臣”ひきいる”キャラメル・ママ”と、
もう名盤中の名盤ですな。



10. 「エイリアンズ」ハナレグミ
『だれそかれそ』


“キリンジ”の名曲、「エイリアンズ」を、
“ハナレグミ”がギターダブで歌うという、
かなり前衛的なカヴァー。
この感じ、わりとキライじゃないのです。
いろいろ考え込んでしまう、秋の夜長。



11. 「眠れぬ夜」高橋飛夢
『キオクノシルシ』


“オフコース”の名曲「眠れぬ夜」を、
シンガー・ソングライター”高橋飛夢”くんがレゲエカヴァー。
飛夢くんのイイ声ハイトーンボイスが、なんとも心地よすぎ。



12. 「まだうごく」坂本真綾 & Cornelius
『あなたを保つもの/まだうごく』


コチラは、映画『攻殻機動隊 新劇場版』の主題歌。
主人公の”草薙素子”の声を演じる”坂本真綾”を、
“コーネリアス”こと”小山田圭吾”がフィーチャー。
“ハナレグミ”のギターダブ、
“高橋飛夢”くんのレゲエビートからの、
“坂本真綾 & Cornelius”によるデジタルダブサウンドへ、、、
という夜の流れ。

そんなワケで、
みなさま、長い夜をおたのしみくださいませ!





※選曲は、基本的にアナログレコードやCD、ダウンロードなどで入手できるものを中心としておりますが、廃盤などにより手に入らない場合がございます。
あらかじめご了承ねがいます。


Photo by healthy (http://he-althy.com)


Comments are closed.

Trackback URL