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ブラインドからのぞき見た世の中 : August 12, 2010 @ 00:49

ブラインドからのぞき見た世の中 VOL.22『事実を伝える──戦争と平和』



1945年8月15日に戦争が終結し、はや65年。
今年もまたこの時期がやってきました。


じつはワタクシ、この時期になると毎年”戦争”について書いているのですが、これは自分に対しても忘れてはいけない”出来事/教訓”であるという考えのもとに書いているというのもあります。


某ニュース番組で戦争についてのインタビューで、20代の方々がわりと戦争への意識が薄れているのを目の当たりにしました。
戦争について重くとらえている若い世代は、ほとんどいないのかもしれませんね。


現在、日本では戦争をやっていません。
それはとても喜ばしいことです。
まあ、受験戦争とか、就職戦争とか、そういうのはありますけれどね。。。


身近にないからわからない。それは当たり前のこと。


現状を”平和ボケ”とも呼んでいる昨今です。
しかしながら、これは”ボケ”ではなく、”平和”なんですよね。
悪いことではないのですが、危機管理もたしかに重要なコトだと思います。


人間、身近にないことは忘れてしまうという、残念な習性があるんですよね。
戦争は忘れてはいけないことだと思っていますが、
世代交代によってすでに忘れられはじめているというのも現状です。


戦争体験者(祖父や祖母、父や母)から戦時中の話しを聞く機会も減ったことも理由にあるでしょう。


ワタクシも幸いにして戦争非体験者です。
ですが、あの出来事はくり返してはいけないことだということを理解しています。


祖父や祖母、ギリギリ父や母が戦争体験者なので、その時代の苦しい話しをよく聞かされて育ちました。
それプラスで、学校の歴史の授業や現在残されている数々の資料などを読み、戦争の恐ろしさを理解しているという感じなのです。


歴史を学ぶことの理由のひとつに、”おなじ過ちをくり返さない”というのもありますよね。戦争があったという事実を学んだからこそ、くり返すべきではないという判断ができる。
だからこそ、われわれは過去の資料をキチンと読み返す必要がありますし、次の世代に、戦争があったという事実を”伝える”ことを怠ってはいけないんだと思っています。


これも毎年のようにおススメしているのですが、ワタクシが衝撃を受けたドキュメンタリー番組がDVDとなっています。
日系アメリカ人のドキュメンタリー映像作家 スティーブン・オカザキ氏が、広島・長崎の被爆者と向き合った
『ヒロシマナガサキ ~白い光黒い雨 あの夏の記憶~』という作品。

http://www.nhk.or.jp/frontier/archives/20080731.html


コチラの作品は、先入観にまったく捉われず、中立の立場で、被爆の実態、事実だけをキチンと取材している、いままでにあるようでなかったドキュメンタリーなんです。


けっこうショッキングな映像も出てきますが、目を背けてはいけない戦争の現実がそこにはある。


ぜひ、観ていただきたい映像のひとつです。


アメリカが悪いとか、日本が悪いとか、どっちが正しかったか?という問題はおいておいて、「戦争という、とても悲しい出来事があった」という真実を伝えていくことが必要なんだと思いますが、みなさんはどのように考えておりますか?


War is Over!
戦争反対!
ラブ&ピース


お盆の時期ということで、盆踊り。
こんな曲で踊るのはいかがでしょうか?


「シッカショ節」小沢健二




旅路 良




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